

今年見事にアカデミー賞を受賞したジェフ・ブリッジス。『サンダーボルト』のカタストロフの印象が強いせいかもしれないが、私は彼を見ていると、今に失敗するぞ、今に死んでしまうそ、といつも思ってしまう。
フランシス・コッポラの『タッカー』におけるタッカーのような強い男を演じていても、こういう思いは消えません。
自動軍王タッカーは数々の挫折の後、"私はアメリカにまだ希望を持っている"と演説します。
しかし、ジェフが演じると、この言葉はまさに逆説の哀しみを帯びてくるのでした。
もし、コッポラがこの自動車王の言葉を信じていたら、果たしてジェフをキャスティングしたでしょうか。
