「デッドマン・ウォーキング」
死刑制度が必要な理由は、凶悪な犯罪者に最大限の制裁を与えることが、社会正義であるからである。
残虐な犯罪者に罰を与えられない国家は、極めて不誠実といえる。
この映画では、犠牲者の家族の終わりのない悲嘆と、犯人の死刑を望む憎悪の念の救済こそ、忘れてはならないものと気づいてからのヘレンの地道な行動が、ちゃんと描かれていない。
そのため見終わった時、死刑執行の場面がどんなにショッキングでも、犯人は最期まで人間的に扱われたのにと、レイプされ17回も刺されて殺された娘の無念さばかりが心に残った。